横浜市の「デンタル・ビジョン」|インプラントの被せ物・土台

インプラントの
被せ物・土台

インプラント治療の成功には、人工歯根(インプラント体)だけでなく、その上に装着する被せ物(上部構造)や土台(アバットメント)の精度が欠かせません。見た目、噛み心地、そして長期的な安定性や清掃性は、歯科技工所が作製する技工物の質に大きく左右されます。

このページでは、インプラント治療における技工所の役割と、当技工所ならではの強みをご紹介します。

インプラント治療で使われる技工物とは?

インプラント治療における技工物とは、インプラント体に装着する被せ物(上部構造)や、それを支える土台(アバットメント)のことを指します。これらは単なる人工歯ではなく、患者さまのお口の中で機能するように、複数の要素を高いレベルで満たすことが求められます。

神奈川県横浜市にある当技工所では、患者さまごとに設計・作製を行い、インプラント治療全体の完成度を支える高精度な技工物を提供しています。

技工所が担うインプラント製作工程について

歯科技工所は、被せ物や土台の設計から仕上げまで、多岐にわたる工程を担います。以下の5つのステップで製作を行っています。

01

被せ物(上部構造)の設計

歯科医院から送られるデータや模型をもとに、噛み合わせや隣接歯とバランスを考慮して設計します。

02

土台(アバットメント)の製作

インプラント体と被せ物をつなぐ土台(アバットメント)を製作します。既製品で対応する場合もありますが、症例に応じてオーダーメイドでの設計も可能です。噛み合わせの精度と適合性、耐久性が求められる重要なパーツです。

03

CAD/CAMを使った加工

CAD/CAMシステムを用いて、均一で精密な削り出しを行います。これにより、誤差の少ない安定した補綴物が作製が可能です

04

色合わせ・審美仕上げ

前歯などの審美性が必要とされる部位では、周囲の歯と違和感が出ないよう、さらに色や質感を調整し、表面処置を行います。

05

試適・調整

作製した補綴物を実際に口腔内で試適し、噛み合わせや適合を確認します。必要に応じて再度微調整を行って仕上げます。

当技工所で作製する被せ物(上部構造)について

デンタル・ビジョンでは、インプラント治療における被せ物(上部構造)として、ジルコニアセラミックやジルコニアの補綴物を中心に作製しています。ジルコニアは強度が高いだけでなく、近年では高い審美性も兼ね備えており、前歯のように見た目が重視される部位から、強い力がかかる奥歯まで幅広い症例に対応可能です。

当技工所は2005年にいち早くジルコニアセラミックを導入し、以降20年以上にわたり年間2,000症例以上を手掛けてきました。豊富な経験から培った技術力により、装着時のフィット感、長期的な安定性、そして自然な審美性を兼ね備えた補綴物をご提供しています。

また、必要に応じて患者さまの立ち会いによる色合わせや形態確認を行うなど、より調和のとれた仕上がりを追求。納得のいく完成度に至るまで妥協せず調整を繰り返す姿勢が、当技工所の大きな強みです。

ジルコニアセラミックに
ついてはこちら

インプラントの土台「ペクトン」について

インプラントの治療では、骨に埋め込んだインプラント体の上に、被せ物(上部構造)を取り付けます。その間をつなぐパーツが土台(アバットメント)で、連結部とも呼ばれます。この土台(アバットメント)は被せ物をしっかり固定し、咬合の高さや強さを調整し、噛む力を伝える役割を担っています。

当技工所で使用するペクトンとは

ペクトンとは、高性能ポリマー素材で、近年インプラント補綴の土台(アバットメント)として注目されている素材です。柔軟性と強度を兼ね備え、インプラント周囲の骨や歯茎に優しいという特徴があります。

ペクトンの特長

1. 骨や歯茎にやさしい「しなやかさ」

ペクトンは適度な弾性を備えているため、噛んだ時の衝撃をやわらげ、インプラント周囲の骨や歯肉への負担を軽くすることができます。

金属のように硬すぎる素材では骨に力が集中してダメージになるケースもありますが、ペクトンなら衝撃を分散でき、周囲の組織に優しく、長期的な安定性が期待できます。

また、グレーがかった色味のため、金属のように透けたり、黒ずんだりして見えるリスクがほとんどありません。

2. 金属不使用のため「安心・安全」

ペクトンは金属を一切含まない高性能ポリマー素材です。そのため、金属アレルギーのリスクがほとんどなく、安心して使用できます。

当技工所では、生体親和性に優れたチタンベースとペクトンを組み合わせる設計を採用しています。チタンの生体親和性とペクトンの安全性により、金属アレルギーリスクを最小限に抑えた構造になっています。

3. 軽くて強い、理想的な素材バランス

ペクトンは軽量でありながら耐久性にも優れています。ジルコニアなどとの相性も良く、長期的に安定して使用できる信頼性が特徴です。

4. 医療で証明された生体親和性

ペクトンは整形外科分野の人工関節などにも用いられている医療グレード素材です。体内に入れても拒否反応が起こりにくい生体親和性を備えており、インプラント治療にも高い適性を持っています。このように、他の分野で長期的な安全性が実証されている点も安心材料です。

当技工所だからできるペクトンの製作

当技工所独自のペクトン製作技術

当技工所では、ペクトンを単に削り出して形にするのではなく、臨床現場での実際の使いやすさを第一に考えた設計を行っています。噛み合わせのバランスや隣接歯との関係、連結部位の安定性など、細部にわたる条件を検討した上で製作を進めます。

ジルコニアセラミックのマッチング技術

当技工所は、被せ物として多く用いられるジルコニアセラミックと、ペクトン土台を一体的に設計する高度なマッチング技術を持っています。それぞれの素材の特性を理解した上で、適切な厚みや接着面を設計し、長期的な安定性を確保します。単なる組み合わせではなく、両者の特性を最大限に引き出す設計が可能です。

デジタルとアナログの融合で
精密フィット

最新のCAD/CAMシステムで高精度に削り出されたペクトン補綴物は、そのままでも高い適合性を持ちます。しかし当技工所では、最終工程で必ず熟練技工士による手仕上げを加えています。デジタルだけでは気づきにくいわずかな段差や適合のズレを、人の目と手で微調整することで、緻密なフィット感が生まれます。

ペクトンの素材特性を踏まえた
設計提案

症例によってはペクトンが最適な場合もあれば、ジルコニアや金属の方が適している場合もあります。当技工所では治療のゴールを見据え、素材ごとの特性を活かした設計を歯科医院さまとともに検討します。どの素材、どの設計が最も予後に良いかを逆算して考えるのが当技工所の姿勢です。

当技工所だからできるペクトン製土台の製作

比較項目 ペクトンの土台
(高性能ポリマー)
金属製の土台 セラミックの土台
骨への衝撃
衝撃を吸収し
骨にやさしい

硬く、衝撃が骨に
伝わりやすい

硬く、衝撃が骨に
伝わりやすい