矯正用マウスピース装置「be smiler」
be smiler(ビースマイラー)は、矯正用マウスピース装置です。このページでは、be smiler(ビースマイラー)の特長や使用のメリット、当技工所ならではのこだわりについてご紹介します。矯正治療を始めたい方や、目立ちにくい装置をお探しの方はぜひご覧ください。
当技工所が作製する矯正用マウスピース装置「be smiler」
be smiler(ビースマイラー)は、デンタル・ビジョンで製作している矯正用マウスピース装置です。安心の日本製で、患者さま一人ひとりの歯列や治療計画に基づき、精密に設計・作製します。デジタル技術を駆使した設計と、熟練の技工士による手仕上げを組み合わせることで、高精度かつ快適な装着感を実現しています。透明で目立ちにくく、取り外しも簡単なため、矯正治療中も普段の生活にほとんど影響しません。
特に、前歯のずれや隙間など比較的軽度で短期間の矯正が求められる症例に向いており、効率よく歯並びを整えることができます。
患者さまが安心して治療を続けられるよう、細部にまでこだわったオーダーメイドのマウスピース。それが「be smiler」です。
be smilerの特長
高精度なカスタムメイドを患者さまに
be smiler(ビースマイラー)は、歯科医師と技工士が連携して設計を行うため、症例ごとにオーダーメイドでの対応が可能です。患者さま一人ひとりの歯列や噛み合わせのわずかな差異にまで配慮し、デジタル設計と手作業の補正を組み合わせることで、より高精度な仕上がりを実現しています。
さらに、他のマウスピース矯正と違う点は、厚みや弾性、カットラインなどを必要に応じて細かく調整できる点です。歯科技工所ならではのカスタマイズ性と、メイドインジャパンの安心感を備えた装置です。
短納期と柔軟な対応
国内の技工所で作製するため、輸送時間が短く、症例によっては数日での納品が可能です。海外製のマウスピースのように数週間から1ヵ月以上かかることはなく、迅速に対応できます。
さらに、小規模な修正や追加の依頼にも柔軟に対応でき、再作製や再発注のレスポンスも迅速で、治療中のトラブルにもすぐ対応できます。
段階製作でも、シミュレーションでも無駄のない治療
「be smiler」は、必要な分だけ段階的にマウスピースを作製するシステムを採用しています。治療の進行に合わせて次のステージのマウスピースを追加作製するため、無駄のない効率的な治療が可能です。
歯は必ずしもシミュレーション通りに動くとは限りません。そこで、数枚ごとのマウスピースを使いながら実際の歯の動きを確認し、次の計画を修正できる仕組みを整えています。これにより、より現実に即した効果的な矯正が行えます。
技工所ならではの知識で歯科医師との直接連携
歯科医師と技工士の直接的な連携が可能です。治療の目的や患者さまの希望を細かく共有し、設計に反映できるため、より一人ひとりに最適な矯正治療ができます。
また、補綴や咬合に関する技工士の専門的な知識が加わることで、噛み合わせまで考慮した精度の高いマウスピースを提供できる点も大きな強みです。
矯正と補綴を組み合わせた総合提案が可能
be smiler(ビースマイラー)は、単独の矯正治療にとどまらず、補綴治療との連携を視野に入れた設計が可能です。例えば、欠損部にインプラントやブリッジを入れる前に矯正でスペースを確保したり、将来的な補綴を前提に歯列を整えるといった治療方針にも対応できます。
技工所が補綴物の最終形態を見据えて逆算し歯列を設計することで、機能性と審美性を両立した総合的な提案を行えるのも特徴です。
be smilerとワイヤー矯正の比較
| 項目 | be smiler | ワイヤー矯正 |
|---|---|---|
| 治療設計の自由度 | 高い(医師主導で柔軟) | 医師の技量に大きく依存 |
| 枚数 / 装置数 | 少なめ(必要最小限) | 装置は一式(調整で対応) |
| カスタマイズ性 | 柔軟(追加作成が容易) | 調整でその場対応可能 |
| 見た目 | 透明で目立たない | 金属が目立つ (審美ワイヤーもあり) |
| 通院頻度 | 1ヵ月半~2ヵ月ごとに マウスピースを受け取る |
1ヵ月ごと調整が一般的 |
矯正用マウスピース装置の製作の流れ
01
口腔内のスキャン/模型採得
歯科医院さまにて口腔内スキャナーを用いたデジタルスキャン、またはシリコン印象材によるアナログの型採りを行います。デジタルの場合はSTLデータを技工所に送信、アナログの場合は模型を送付いただき、これをもとにマウスピースの設計が始まります。
02
治療方針の共有
歯科医師が「どの歯をどのように動かしたいか」「補綴との連携があるか」といった治療のゴールを技工所へ伝えます。技工士は全体設計を検討し、必要に応じて提案を行います。
03
矯正シミュレーション作成
技工所が3Dソフトを用いて歯の移動のステップを設計します。歯科医院さまと複数回の確認や修正を行い、最終的な治療計画を確定し、治療の見通しを立てたうえで次の工程に進みます。
04
マウスピース製作用データ出力
確定した各ステージの歯列データを出力し、3Dプリントで模型を作製します。この模型がマウスピース成形の基盤となります。
05
マウスピースの成形・仕上げ
3Dプリント模型に熱可塑性シートを加圧成形し、マウスピースを作ります。トリミングや研磨、番号付けを行い、使用順序に沿って仕上げます。
06
医院に納品
完成したマウスピースを装着手順、使用期間の資料とともに歯科医院さまへ納品します。
07
治療中サポート(必要に応じて)
治療中に歯の動きが予定通り進まない場合、再設計や追加のマウスピース作製にも柔軟に対応可能です。
リカバリー対応や補綴を見据えた提案を行うことで、安心して継続できる治療環境となります。